泣ける人ほど予後はいい

「すみません、なんか泣けてきちゃって・・」

マンツーマンでサポートしていると、カウンセリングの途中で泣いてしまう場面がしばしばあります。

メールの返信を読んで「泣きました」とご報告いただくことも珍しくありません。

そして、みなさん決まって謝るんですね。なんだか恥ずかしいですと。

ぼくはそのたびに思います。むしろおめでたいことなんだよ、と。

今日は、泣ける人ほど体質改善の予後が良い、という話をします。

(鉄不足で悲しくもないのに突然泣けてくる場合はすこし例外です)

 

涙って、どんなときに出ると思いますか?

じつは、涙を出すスイッチを押しているのは副交感神経なんです。

自律神経には2つのモードがあります。

・交感神経:戦うモード。心拍を上げて、消化を止める。
・副交感神経:休むモード。消化を進めて、カラダを修復する。

ここで、迷子になった子どもを思い浮かべてみてください。

デパートでお母さんとはぐれた子は、意外と泣かずにキョロキョロ探しまわっていたりします。

ところが、お母さんの顔を見つけた瞬間わーっと大泣きする。

いちばん怖かったのは、ひとりで探していたときのはずですよね。

なのに泣くのは、「もう大丈夫」になってから。

大人も同じです。

家族の食事の準備をひとりでやりきって、片づけが終わったとたんに涙が出てきた。

大きな仕事を終えた帰り道、なぜか急に泣けてきた。

そんな経験、ありませんか?

つまり、涙は「もう気を張らなくていいよ」とカラダが判断したときのサインなんですね。

張りつめていた糸がゆるんで、戦うモードから休むモードへ切りかわった合図です。

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反対に、なかなか良くならないのはどんなひとか。

血液検査の数値も顔色もあきらかにしんどそうなのに、

「まだぜんぜんやれます!」「大丈夫です!がんばります!」と、見かけの気合いが有り余っている人です。

ぼくはこういう人に会うと、どうやって気づいてもらおうか、アレコレ作戦を練ります。

「私は大丈夫」と意地を張っているあいだ、カラダは戦うモードのまま。

消化は止まり、抗ストレスホルモンが出続けて、回復に使いたいATPをガンガン消費していく。

これではどんなに良い食事をしても、良いサプリを飲んでも、症状を改善するための栄養は残りません。

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以前、仕事中にふと涙が出てしまったことを、さも自分の弱さのように話してくれたクライアントさんがいました。

ぼくは、こう伝えました。

「ほんとうは思っている感情をなかったことにして強情になっているときって、なかなか涙って出ないんですよね。でも、図星だと痛感したときとか、強烈にその感情を自覚したときって、ほろほろと涙が出てきたりするんですよ。」

泣けたのは、弱さじゃない。

素の気持ちを、ちゃんと受け入れられた証拠なんですよ。

別のクライアントさんは、ちょっとしたことで泣けてきてしまった夜に、こう気づいたそうです。

「私やっぱり疲れてるわ」

これはすごく大事な一言です。

泣いたことで、自分の疲れに気づけた。

気づけたから、罪悪感なく休める。

休めたら、当然ながら体力が回復が始まる。

こういう流れが起きやすくなります。

実際、しっかり泣いたあとの週末は「わりと元気に過ごせた」というご報告もよく届きます。

あとから振り返って、泣くのを我慢していたことに気づいた方もいました。

本人は、思いきり号泣したつもりだったのに、です。

それくらい、大人になると泣くのをこらえるのがうまくなってしまう。

感情って出すまではチャラにならない。外に出さないといつまでも溜まるホコリと同じ。掃除は一気にやると大変だから、こまめにやるのがコツなんですよねえ・・。

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だからといって、無理に泣こうとしなくて大丈夫です。

泣けないひとがダメなわけでもありません。

ただ、もし涙が出そうになったら止めないであげてほしい。

「いい大人なのに」「こんなことで」とブレーキをかけなくていい。

涙は、がんばりすぎたカラダが、やっと休むモードに切りかわれた合図ですから。

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ここで、ひとつ聞いてみたいことがあります。

あなたは今、カラダのために、いくつのことを気にしていますか?

・朝は白湯から
・食事は野菜から先に
・グルテンは控えめに
・甘いものは週末だけ
・昼寝は10分だけ
・寝る前はスマホ禁止

ひとつひとつは、どれも一般的にカラダにいいと言われていることです。

でも、ぜんぶを毎日守ろうとすると、一日じゅう頭の中で何かをチェックしている状態になる。

YouTubeで「まずは腸活」と聞いた次の日に、別の動画では「まずはタンパク質」と言われる。

「えっ、どっちが先なの・・?」

そうやって迷いながら続けること自体が、じつはけっこうなストレスなんです。

「これで合ってるのかな」と思いながら毎日を過ごしていたら、カラダはなかなか休むモードに入れません。

泣けるくらいゆるむどころか、ずっと気を張ったまま。

ぼくのところに相談に来る方の8割はこんな状態です。

みなさん、ほんとうによく勉強されている。やっていることも、ひとつひとつは間違っていない。

足りないのは、知識量じゃないんですよね。優先順位なんです。

体質改善は「点」ではダメ。「線」でやらなければいけない。

「今の自分にとって、何が先か」

この順番がわからないまま、一見は正しいことを積み重ねている。

たとえば、鉄が足りないからと鉄サプリをがんばって飲んでも、腸の状態やタンパク質不足を先に整えないと、うまく効いてくれないことがあります。

順番がわかると、やらなくていいことがはっきりします。

やらなくていいことがわかると、肩の力が抜ける。

肩の力が抜けると、カラダはやっと休むモードに入れる。

泣けるくらいゆるむための近道も、じつはここにあるんです。

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ぼくの考える体質改善の基本的な順番は、以下リンクの55分講義の中でじっくり解説しています。

この最低限の順番さえ守れば大丈夫。近いうちにきっと、思い切り泣ける日がくるよ。
https://lstep.app/R8wQ3OS