ストレスで起こること10選

「カラダは食べた物でできている」

この言葉を信じて、ずっとがんばってきたひとは多いと思う。

「添加物は避けてるし、野菜も食べてる。タンパク質も毎食ちゃんと意識してる。なのに、なんでずっとしんどいんだろう・・」

残念ながら、カラダは食べた物でできていない。

食べた物は、消化されて、吸収されて、細胞で使われて、はじめてカラダになる。

消化吸収されなかった食べ物は、カラダを素通りしていくだけ。

そして、消化吸収がうまくいくかどうかは、かなりの部分が〝気分〟で決まる。

食事は完璧なのに体調が悪いままのひとは、ぜひ最後まで読んでほしい。

 

[0]ストレスとは?

ストレスときいて、パッと思い浮かぶのはこのあたり。

・仕事
・家庭環境
・よくわからん飲み会

でも、同じ仕事でもドッと疲れるひともいれば、そうでもないひともいる。

その家庭環境をストレスに感じるひともいれば、わりと能天気に過ごしているひともいる。

よくわからん飲み会を楽しめるひともいれば、苦痛でしかないひともいる。

だから、仕事や家庭環境そのものがストレスなのではない。

ストレスの正体は、むしろ捉え方(=思考・考え方・価値観)のほう。

完璧主義すぎる面や、不安の強すぎる面があると、ほとんどのひとがスルーできる場面でもストレスを感じてしまう。

・添加物を気にしすぎたり
・カロリー計算をしないと気が済まなかったり
・特定の食べ物を必要以上に敵視したり

こういうひとは、ぼくのクライアントさんにとても多い。

・成分表示を見ないと買えない
・外食のたびに、あとで罪悪感がくる

心あたりがあるなら、この先はたぶん、あなたの話。

先に言っておくと、ストレスそのものは悪者じゃない。ストレスは、生きるために必要な反応。ただ、強いストレスが長く続く状態は、あまりおすすめできない。

以下、ストレスが強く続いているあいだ、カラダの中で起こりやすい反応10選。

 

[1]血糖値が上がる

血糖値が上がるのが怖いひとは、糖質を極端に避けがち。

ところが、いくら糖質を避けても、この「怖い」という感情がある時点で、血糖値は上がる。

もしくは、上がってはいなくても、とても上がりやすい体勢になっている。

以前、血糖値の測定器をつけたまま寝ていたクライアントさんが、地震で飛び起きた時間に血糖値が爆上がりしていたと教えてくれた。

何も食べていないのに、だ。

メカニズムはカンタンで、ストレスを感じると分泌されるアドレナリンには、血糖値を上げる作用があるため。

アドレナリンは、戦闘や活動に適した反応を起こさせるホルモン。

血糖値を上げるのも、嫌がらせで上げているわけではない。戦うには糖が必要だから、上げているだけ。

余談だけど、ぼくは断食明けにそのままフルマラソンを走って、死にそうになったことがある。

20km地点でたまらずスポーツドリンクを飲んだら、たちまち全身が軽くなった。

血糖値は、食卓に並んだものだけでは決まらないってこと。

 

[2]胃の動きが鈍る

ストレスを感じると、交感神経が優位になって、アドレナリンが分泌される。

交感神経はカラダを戦闘体勢にする。戦いの最中はのんびり消化なんてしてられない。

だから、アドレナリンが出ているあいだ、胃の消化作業は後回しにされる。

本当は戦わなくていい場面なのに、ずっと戦闘モードのまま胃が動いていないひとは多い。

特定のひとや食べ物や考え方を過剰に敵視しているひとは、このパターンがそのまま当てはまる。

胃に良いとされる食材やサプリをいくら摂っても変わらないのは、原因が食卓の上にないからなのかもしれない。

 

[3]腸の動きが鈍る

胃だけでなく、腸も同じ理由で動きが抑えられる。

腸のはたらきをまとめると、、

・胃といっしょに消化のお手伝い
・カラダに必要なものを取り込む(=吸収)
・カラダに不要なものを捨てる(=排泄)

この動きが鈍るので、消化不良になったり、栄養を取り込めず栄養不足になったりする。

〝こんなに栄養のこと考えて食べてるのに、なんで血液検査の数値が上がらないの?〟

その答えのひとつが、この吸収不良。

食べた量と、取り込めた量は、イコールじゃない。

お腹が張ったり、便秘になったりするひとも多い。

食事に気をつけている〝のに〟お腹の症状が続くなら、ストレスが関わっている可能性はかなり高い。

 

[4]呼吸が浅くなる

戦闘モードのときは、カラダにたくさん酸素を送る必要がある。

だから、呼吸は浅く速くなり、脈も速くなる。

つまり、常に戦闘モードのひとは、常に呼吸が浅い。

スマホでアプリを何十個も開きっぱなしにしていると、何もしていないのに本体が熱くなって、バッテリーがみるみる減っていく。

呼吸が浅いのは、これと同じ。

画面の上では何も起きていないように見えて、裏ではずっと何かが動き続けている。

だから、ストレスになりやすい考え方が根っこにあるうちは、深呼吸の習慣だけでは根本的な解決になりにくい。

必要なのは、深呼吸を足すことより、開きっぱなしのアプリを閉じること。

ペースを落として、「ここなら安心」と思える場所に戻ること。

 

[5]胃が自分を守れなくなる

胃酸はとても強い酸性なのに、胃そのものが溶けないのは、粘液が胃の壁を守っているから。

(胃液=胃酸+粘液+消化酵素)

ところが、ストレスが続くと、胃の粘膜への血流や粘液の守りが弱まり、胃酸とのバランスが崩れやすくなるとされている。

これが、ストレスが続くと胃潰瘍になりやすい理由のひとつ。

どうしてこんな都合の悪いことが起こるのか、、

きっと、カラダは知らせているんだと思う。いまの状態が危機であることを。

 

[6]周りが見えなくなる

ストレスを感じて戦闘モードに入ると、瞳孔が大きくなる。

目の前の敵の動きを見逃さないように、一点を凝視するようになる。

でも、それは裏を返せば、全体が見えなくなることでもある。

・健康の情報を集めすぎて、睡眠が足りていない
・栄養に力を注ぎすぎて、メンタル面に目が向いていない
・どんな職場でも、人間関係のトラブルが起こる

こんなふうに、体質改善を進めるうえでいろんな弊害が出やすくなる。

完璧主義なひとに多い「0か100か」の思考が出てくる要因でもある。

食事ばかり見つめていると、食事以外の原因が見えなくなる。

 

[7]痛みに鈍感になる

何度も繰り返すけど、アドレナリンは敵と戦うのに有利な反応を起こさせるホルモン。

痛みは感じないほうが戦いに有利なので、エンドルフィンという鎮痛物質が出て、痛みが抑えられる。

「どこの美容院でも肩こりだって言われるんですけど、自覚ないし元気です!」とアピールするひとが、その典型。

だから、体質改善を進めるうちにいろんな症状を自覚するようになってきたら、ぼくはとても良いサインだと捉えている。

本人が〝悪くなった!〟とパニックにならないように、このメカニズムはよく言って聞かせる。

パニックになると、さらにアドレナリンが出る。

〝ああ、感じられるようになってきたんだ〟と捉えられると、カラダは落ち着く方向に向かう。

同じ症状でも、捉え方で出るホルモンが変わる。

やっぱり大事なのは、捉え方。

 

[8]唾液が出なくなる

プレゼンや発表の前に喉がカラカラになるのも、交感神経が優位になっている証拠。

唾液には、でんぷんを分解する消化酵素が含まれている。

つまり唾液が出ていないと、糖質は口の中の時点ですでに消化がつまずく。

さらに、、

口の中で食べ物を味わう刺激は、胃に「これから食べ物がくるよ」と知らせて、胃液の準備をうながすとされている。

胃液は、タンパク質の消化を担当している。

口の段階でつまずくと、その先の胃の消化までつまずきやすくなる。

消化酵素のサプリを飲むより根本的な解決になるのは、ストレスを減らして唾液が出る状態をつくることかもしれない。

 

[9]筋肉が落ちる

ストレスがかかると、ストレスに対抗するためのホルモンが分泌される。

このホルモンを、コルチゾールという。

コルチゾールは、ストレスに負けないよう、エネルギーを切らさないための仕事をする。

ふだん、ヒトのエネルギー源は主に糖質と脂質。

でも、ストレスに負けないためには、とにかくエネルギー切れを起こすわけにはいかない。

そこでコルチゾールは、糖質や脂質だけでなく、筋肉のタンパク質まで分解してエネルギーに回そうとする。

だから、ストレスが強いと筋肉が落ちやすい。

〝プロテインも飲んでるし、筋トレもしてるのに・・〟

ストレスが強いうちは、筋トレをしても筋肉がつきにくい。

摂ったタンパク質が、筋肉になる前に燃やされているから。

 

[10]脂肪が増える

ここでも「ストレスに負けないために、エネルギーを切らすな」が関係している。

糖質は、カラダに貯めておける量に限界がある。

でも、脂肪の貯蔵にはほとんど上限がない。

(体重が100kgのひとも、200kgのひともいるように)

だから、ストレスが強いと、カラダはとにかく脂肪を溜め込もうとする。

いわゆる〝ストレス太り〟のぽっこりお腹や、お酒を飲まないのに脂肪肝と言われるケースの背景にも、こうした仕組みが関わっているとされている。

ストレスが強いうちは、ダイエットをしても脂肪が落ちにくい。

なお、ストレスのかかり具合や肝臓の状態は、血液検査からある程度読み取ることができる。

—

ここまでの10項目を見ると、わかると思う。

カラダは、食べた物でできているんじゃない。

食べた物を、消化して、吸収して、使えたぶんだけでできている。

そして、その「使えるかどうか」は、口に入れる前から決まっている。

ステーキが筋肉になるかどうかは、肉質より先に、それを食べるときのあなたの〝状態〟が決めているのだ。

食材や調味料選びにすべての情熱を注いできたひとは、どうかもう少し肩の力をぬいてほしい。

なぜ、食に無頓着なあなたの隣人は、あなたより元気なんだろう?

ここに目を向けられると、ストレスが原因になっていたひとは、不思議なほど元気を取り戻していく。

あなたが毎日、自分に言い聞かせてきた「もっとちゃんと食べなきゃ」。

この言葉こそが、体質改善の足かせになっている呪いだったのかもしれない。

 

「カラダが食べたものでできてないことはわかった。でもどうすればいいの?」

そう思えた人に何より大事なのは、体質改善の公式と優先順位。

算数も公式と習う順番が大切だったよね。九九を習ったあとだからこそ、三角形の面積も求められるってわけ。

以下に公式と優先順位を55分で解説した動画があるから見てほしい。これまでYouTubeで〝点〟を無数に集めてきたあなたに、体質改善の〝線〟を叩き込んでいくよ!
https://lstep.app/sdNFD6J